終身雇用制度が崩壊すると思う理由を今回つらつらと書こうと思ったワケはトヨタ自動車社長が「終身雇用を守るのは難しい」という発言をされたからです。
で、今までネットでは安泰と言われていた公務員もどうなるかと言うとAI化されると考えています。
その理由は私がメガバンク時代、
実際に目の当たりにした公務員的思考を持った人々を見て
「あーこういう人は近い将来AIに変わるなぁー笑」
と強く思ったからです。
終身雇用制度が崩壊すると思う理由
終身雇用制度が崩壊すると思う理由ですが、これはシンプルに
企業にとってメリットがないから
これに尽きます。
もちろん、それが上手に噛み砕かれて様々な表現がなされています。
冒頭にも書いた通り、
私はトヨタの社長(以下、豊田社長)が発言されている記事を見て、この記事を書こうと思いました。
豊田社長はこう述べていました。
「今の日本をみていると、雇用をずっと続けている企業へのインセンティブがあまりない」
インセンティブがないという、ややオブラートに包んだ表現をされていますが、
結局のところこれって
終身雇用制度が企業にとってメリットが(あまり)ない
と言っているのと同義です。
終身雇用制度が崩壊すると思い、
実際にそのような話が最近になって出始めた理由の背景にもいくつかあります。
「終身雇用制度が崩壊」と世の中でも騒がれている通り、
元々日本では終身雇用が前提とされた経済が築かれていました。
日系企業のグローバル化が加速
日系企業のグローバル化の加速が年々進んでいる事はほとんどの方が御存知だと思います。
グローバル化というのは単に輸出入するだけではありません。
海外の企業とJV作って資本提携したり、事業提携したり、企業投資をして日本側が株主となって事業を進めていく必要があります。
当然ながら、資本関係がある企業とは国を超えた人材交流も出向などの形で積極的に行われます。
最近では当たり前のようになっていますが、昔は一部の企業を抜いて決してそういう訳ではありませんでした。
で、
そう言ったグローバル化が進むとどうなるかと言うと、
グローバル化に対応出来ない、国内事業でも正直お荷物な社員って極めて不要になるんですよね。
連結人数が増えれば増えるほど、
企業内の下位5%(一例)とかの人材はお荷物になります。
昔は終身雇用が日本の良き慣習と言われていましたが、
海外が絡んでくるとそうは言っていられなくなります。
M&Aによる自社買収化
そして日系企業のグローバル化に伴、M&Aによる買収も増えてきます。
先ほどは日系企業が海外の企業を買収したりJVで設立したりと話しましたが、その逆も然りです。
最近の例で言えば東芝ですよね。
東芝の場合には各事業の売却先を探してやっと決まったのが海外だったと言う話ですが(中国のハイセンスグループやマイディアグループなど)。
ただ、東芝以外でも戦略的買収を仕掛けれられる場面は今後も増えます。
要するに、株価下がったら買われるんですよね。
もちろん一定の規制があったりもしますが。
営業赤字になれば当然株価は下がることがほとんどでしょう。
黒字でも利益が低ければ株価は下がります。
とにかく利益を上げ続ける事が企業の宿命であり、
過去から続いていた日本の慣習を続ける意味はありません。
近年の急激な業務のAI/ロボット化
近年の急激な業務のAI/ロボット化も終身雇用制度が崩壊する理由と思っています。
要するに、
一例として出した下位5%の人件費以下で全ての業務をAI/ロボット化出来るとするならば経営としては進めるべきです。
厳密に言えば全ての仕事の中で例えば5%をAI化し、
その後各人員の業務最適化を図り、
結果として余る人が出てくる構図です。
企業側にとっての終身雇用制度のデメリット
企業側にとっての終身雇用制度のデメリットですが、
結構ここまでで書いてしまった感があります。笑
結局のところ
今までは就活生を集めるだとか、
従業員に安心して長く働いてもらうだとか、
そういう定性的なメリットがあったが故に続いていた終身雇用制度。
近年の市場変化を踏まえると、
それらのメリットに対して無駄な人件費がかさむデメリットの方が遥かに大きいと判断する企業が今後増える可能性があるという事です。
そもそも日本って1人辺りの生産性が世界的に見て極めて低いと言われていますからね・・・
それは生産性高めれば1人で出来る仕事を無駄に2人3人で回して、
「仕事やってる感」を出している人々が存在し、
それを会社が許容しているからです。
これらをしっかり是正すると、
1人辺りの生産性が上がりながらも1ヶ月夏休み取ったりするようなビジネスパーソンがこの日本でもどんどん出てきます。
(ちなみに起業すると1ヶ月休み取るとかの概念すらなくなり、全てが自由になります)
終身雇用制度に付いて公務員もどうなるかと言うとAI化
私は住民票の変更手続きをする際、
手続きをしてくれている公務員の後ろに座っている人がずっとボーッとしてたんですよね。笑
私は公務員の経験がないので断定的な表現をするのは良くないんですが、
来客数が少ないとやることも少ないように見えました。
で、そういう季節波動による業務効率化は今後間違いなく行われると思ってます。
私を対応してくれた人と後ろで暇をしていた人の「通称:2人分の仕事」の中でAI化出来る部分をAI化させる。
そして残った仕事を1人で回す。
完全に1人は不要になります。
書類のチェックや仕分けなんていう作業は今後ペーパーレスが進むにつれてどんどん簡素化しますし、
頭を使わない単純作業も機械でどうにでもなります。
もちろん公務員以外に全てのサラリーマン/OL に言えること
もちろん上記に関しては公務員以外にも全てのサラリーマン/OL に言えることです。
私が実際に見てきた銀行員の中にも
・ボケーっとしている人
・言われた事を頭使わず淡々と繰り返して毎回同じ事で怒られている人
・とにかく無難に生きようとする人
などがいましたが、正直経営としてはそういう人って不要だと思ってます。
付加価値無いですもんね。
事務系のOLも同じで、
淡々と同じような作業してたり暇な時間があるような人は、
近い将来は総合職的な扱いを求められたり人員削減の対象になったりする可能性がある訳です。
終身雇用に対して転職は対処療法 本質的な問題解決にはならない
終身雇用に対して転職は対処療法です。
本質的な問題解決にはならないと思っています。
何故ならば転職しても結局は同じく組織に依存することになるので・・・笑
もちろん、
終身雇用制度の撤廃を積極的に仕掛けようとしている会社から終身雇用を守ろうとしている会社へ転職すればリスクは小さくなります。
だけど、それって終身雇用崩壊に対して自分を守ろうと思った場合の本質的な問題解決にはならないですよね。
終身雇用制度が無くなった影響が自分に降りかかる前にすべきこと
終身雇用制度が無くなった影響が自分に降りかかる前にすべきことはそもそも下位に入らない人材になることです。
(すみません、当たり前な事を言っています笑)
本当に優秀な人は終身雇用が崩壊するとかは気にしません。
何故ならそんな事は自分に関係ないと思っているから。
自分って一体どのような付加価値があるんだろう?
それってこの会社にとってどんなメリットがあるんだろう?
という事はしっかりと考えるべきだと思います。
・グローバルを推進させている企業であればまず人事対策としてTOEICの点数を上げる(そして活かせるように)
・将来昇進した時を見据えてマネジメント覚えとく
・部署全体がヤバいと思っていれば部署転換出来るようなスキルを身につける
・仕事出来ない人とくだを巻くような飲み会には参加しない
など一例ですが・・・
会社という元終身雇用制度に依存せず1人で生きれるスキル身に着ける
結局、一番良いと思っているのは組織に依存しない事です。
もしくは組織に依存しなくても大丈夫なように準備しておく事です。